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はじめに演劇とダンスと歌劇作家と演出家の出会い・ 俳優に期待すること精華演劇祭スペシャルへ向けて

精華演劇祭スペシャルへ向けて

深津 今日やった30分の作品は『カノン、カノン』っていう札幌で上演(9月14日・15日、札幌市教育文化会館小ホール)する作品の前半30分に、ちょっとオチを足したって感じです。精華の作品はモチーフだけが一緒の姉妹編になります。昔にしん御殿だった廃墟が舞台で、お父さんが失踪しちゃったと。で、そこにお祖母さんの百日法要でみんな親族が集まっている、っていうのが『カノン、カノン』で、精華の作品では、そのお父さんが実は南の島に行ってるんです。南の島に行っているお父さんと、残された大阪の家族の話。で、沖縄という設定なので、お父さんの住んでいるお家の近所に自衛隊機が発着するっていうので、札幌は『カノン、カノン』ってタイトルなんですけど、大阪の精華の公演は(それを)直訳して『追奏曲、砲撃』っていうタイトルでやります。こっち(精華)でやる作品にはお父さん役が出てきます。

小堀 失踪した?

深津 はい、駄目親父が。駄目親父の似合う役者さんにやっていただこうかと思います。

小堀 今、深津さんの作品タイトルは、非常に意味が通って解ったんですけど。竹内さんのタイトルはどういうところからきてるんですか?

竹内 それはやっぱり、口に出したときに気持ちが良い。…(笑)…本当はなんか、こねくり回した意味がちょいちょいあるんですけど、あくまでもまだあらすじ段階でしかまだ無いので、実際どれだけの単語がピックアップされるかは分からない。「摂氏零度」が全然関係無くなる可能性もあります。まぁそうですね…、魂についてちょっと語ろうかなぁっていうので、…はい。やります。

小堀 「摂氏零度」はなんなんですか?

竹内 「摂氏零度」は…、あっ、寒い国のお話をしようと思っているので、なんか雪が降るっていうのを、こう、いい言葉で言えないかなぁと思って、考えて考えぬいて「摂氏零度」っていうのが出たっていう。これ、絶対言わないと解んないんで言っときますね。

小堀 この秋「デス電所」は24ステージ。「桃園会」が?

深津 9ステージです。

小堀 東京ですと、小劇場でロングランって結構あると思うんですけれど、関西ではなかなか無いですよね。この精華小劇場では、普段の演劇祭でも最大2週間、劇場を劇団に提供しています。劇場が劇団と一緒になって芝居を作っていくっていう、非常に大事だなと思うんですけど、扇田さん、今回の試みについては。

扇田 ものすごく良いシステムじゃないですかね。大きな飛躍のチャンスですよね。これを上手く活かして大きな劇団になって欲しいですね。とりあえず作品が非常に面白いと思った。役者も魅力があるし、もっと上演回数多く。当然の劇団だと思うので、これを機会に。

小堀 「桃園会」も「デス電所」も次の公演は東京公演があるんですか?

竹内 あります。僕らが次の年の1月にスズナリでやって。

深津 その2ヵ月後に、3月末にスズナリでうちらがやります。

小堀 スズナリも道路拡張で閉まるかもわかんないっていう話を聞きました。この精華小劇場は、元は廃校になった精華小学校の体育館です。そこを大阪市が改修して小劇場にした訳です。で、運営は大阪市と地元の方々と演劇関係者が一緒になって委員会を作って企画を立てて運営していくと。大阪市では初めての公立劇場なんですよね。ところが報道でご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、大阪市はすごい財政状態が厳しくて、市内にある約850箇所の未利用地、建物や敷地を売却していくっていう方針が出ていまして、この元精華小学校も未利用地の対象になっていまして、大阪市としては2016年度までに、この精華(小学校)全体も売却の方向で行くと。ただ、ここは地元の人達がお金を出し合って建てた学校でして、そういう意味でもこの場所はコミュニティな空間でもあるんですよね。ですから、そのまま(売却の方向で)というわけじゃなくて、地元を含めた関係者の意見を聞いて考えていくっていう事なんですけど。劇場っていうのはやっぱり生き物なので、精華演劇祭としてもどんどん企画を立てて、この空間を作っていきたいなって思っています。また劇場は、芝居を作る人と観る人とで成り立っている空間ですので、観客の方々の応援もますますお願いしたいなと思っています。本日はどうもありがとうございました。

一同 ありがとうございました。

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